ウイメンズマラソンに挑戦!(かばたの人びと1)

飯高町七日市の村林節子さんは現在68歳、これまでに”名古屋ウイメンズマラソン”に2回出場、完走を果たしています。またこの時、制限時間内に完走出来たランナーだけに贈られる”ティファニーのペンダント”も”イケメンタキシードおもてなし隊”から受け取っていらっしゃいます。「欲しかったんですよ、ペンダント。どうしても欲しくて…。これは頑張るしかないと…」無邪気に話す節子さんの笑顔からは、少女の頃の面影が回間見えます。

Q いつから走り始めたんですか?

今から5年前、63歳の時です。お友だちに誘われて初めて”松阪シティーマラソン”に参加したんです。その時は3kmコースでしたけど、おとうさん(編者注:節子さんのご主人;以下文中の”おとうさん”は、すべてご主人のコトです)は、5kmコース、孫たちは1kmコース。それで、そのために練習しなくちゃと思って…。最初はオモテを走るのが恥ずかしくて、家の敷地の中を行ったり来たり、何度も往復していました。

Q それで”初マラソン”は、どうでした?

まあ、3kmでしたからマラソンと呼べるかどうか…。ちゃんと完走出来ましたよ。60歳以上の部で7位でした。で、その時一緒に80代位のご婦人がいらっしゃったんです。スゴイなって。私もあの年になっても走れたら素敵だなって。昔、お医者さんからアンタの心臓はフツーの人よりも大きいよと言われたことを思い出して、私、マラソンに向いているかも?て思いましたね。そのご婦人とは”お伊勢さんマラソン”でもお目にかかりました。来年もここで会いましょうね、と約束しました。

節子さんは主婦業をこなしながら、ご家族で経営なさっている工場の仕事もある、田圃の手入れや畑仕事もある、とにかく、とても忙しい方なのです。

Q すごく忙しそうに思うんですが…、練習する時間はありますか?

合間合間を見つけて…。週に3~4回は走るようにしています。普段は6kmくらい。土日は工場がお休みなので15kmは走りますね。走るコースは幾つかあるんですけど…、自分で勝手に名前を付けていて。例えば、"忘れな草コース"、"緑の風コース"、"ホタル道コース"。天候とか体調とか、まあ、その時の気分で適当に選んでいます。波瀬の山林舎から開発センターまで、だいたい13kmあるんですけど、ずっと歩道がついているので走りやすいです。春になって、新緑だったり、桜並木だったり、川沿いを走るので…、とても気持ちいいですよ。

Q 楽しそうですね。ところで、いろんなレースにエントリーされていますよね?

これまでにウイメンズ以外では、福井マラソン、榊原マラソン、お伊勢さんマラソンを走りました。お伊勢さんは2回、野口みずきさんに会えた時は嬉しかったです。東京マラソンは2度申し込みましたが、競争率が高くて…。おとうさんは何もわざわざ東京まで行かんでも…と言いますが、やっぱり走りたいですね。それとあと、ホノルルマラソンも…走りたい。

Q 松阪シティーマラソンで3km走った後、すぐに名古屋ウイメンズマラソンのフルマラソンに挑戦なさっていますよね?

ええ、シティーマラソンで30代の方から「フルマラソンは毎日30分の走り込みをしていれば大丈夫」と言われて、とても簡単そうにおっしゃったので、ついその気になって…。"夢は大きく持たなくては"と一念発起し、ウイメンズに挑戦することにしました。外れてもいいやと思って応募したら見事当選、"中途半端に終わらせたくない、頑張るしかない"と決心しました。「走った距離は裏切らない」という野口みずき選手の言葉をかみしめながら、何とか練習時間を見つけては、月に200kmくらい0走り込みました。

DSC_1156_NEW.jpg

Q 松阪シティーマラソンで3km走った後、すぐに名古屋ウイメンズマラソンのフルマラソンに挑戦なさっていますよね?

ええ、シティーマラソンで30代の方から「フルマラソンは毎日30分の走り込みをしていれば大丈夫」と言われて、とても簡単そうにおっしゃったので、ついその気になって…。"夢は大きく持たなくては"と一念発起し、ウイメンズに挑戦することにしました。外れてもいいやと思って応募したら見事当選、"中途半端に終わらせたくない、頑張るしかない"と決心しました。「走った距離は裏切らない」という野口みずき選手の言葉をかみしめながら、何とか練習時間を見つけては、月に200kmくらい走り込みました。

Q 大胆ですね、"怖いもの知らず"というのか…。でも、見事完走されましたね。

ワクワク・ドキドキ、レース前日は一睡も出来ませんでした。緊張の糸は張ったまま…。42.195kmは止めどもなく長い…。途中「その調子や、頑張れ!30km地点で待っとるぞ」と言うおとうさんの声が聞こえる。「どうしても走るんか?やめてもらうわけにはいかんやろか?」と何度も懇願された母の言葉を思い出す。見ず知らずのランナーの方たちと励まし合いながら一歩一歩前へ進む。沿道で途切れることなく応援してくださる人たちの顔が次々目に入ってくる…。"絶対ティファニーのペンダントが欲しい"そう思って挑戦したフルマラソンでしたけど、走り終えて、靴下を履き替えた途端、涙が溢れてきましたね。レース中ずっと履いていたその靴下は、私に走る楽しさを教えてくれた友だちからのプレゼントなんです。携帯でメールを開くと「せっちゃん、元気を貰ったよ!」「せっちゃん、よく頑張ったね!」「力を貰いました。私も何かに挑戦したい」次々にあったかい文字が飛び込んできました。だから…、何て言えばいいのか…、ペンダントを貰えて確かにとっても嬉しかったんですけど…、なんか、もっともっとステキなものを一杯いただいた気が…、今はしますね。もちろん、今年も挑戦します。そうですね、"自分の限界まで走り続けること"、これが私の目標ですね。

ご主人は膝を痛めて、その後走るのを断念、今はもっぱら節子さんのコーチ役として各地のレースに帯同なさっています。ご主人や周囲の人たちの協力と応援を受けて、何事も挑戦大好きな彼女は今年も"名古屋ウイメンズマラソン"を目標に走り続けています。マラソンの練習コースに季節を感じながら、櫛田川を渡る風とともに、いざ、ホノルルを目指して…。