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絵手紙サークル
みんなで和気あいあいとおしゃべりしながらかいています。でも、真剣に集中して書かなければいけない時のほうが多いんですよ。
18年前と変わらずいつまでも若々しい前納先生。大台町から川俣地区までお越し頂いて、指導してくださいます。少しでも多くの人に絵手紙の楽しさ、喜びが伝えられればいいなあと取材しました。
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絵手紙の魅力を一人でも多く知っていただきたいです
18年前のことです。ちょうどその頃ブームになりつつあった絵手紙にすごく興味があり日本絵手紙協会の大阪講座に通っていました。習い初めて数年たっていたでしょうか。地域の人達との交流の場になればと、大台町でも絵手紙の教室を立ち上げて盛り上がっていました。確か飯高の生徒さんもいたように思います。絵手紙を川俣公民館の生涯学習にしていきたいと言われる館長さんの熱意に、まだまだ初心者である私でもいいかなあーと思いながらも引き受けました。何よりも絵手紙の魅力や楽しさを、一人でも多くの人に伝えたい気持ちでいっぱいでした。今も大阪教室に通って勉強しています。今日は取材の人が来ると聞いてどんな方かと思っていましたが…。一番最初の生徒さんと聞き嬉しかったですわ。
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下手でいい下手がいい
下手でいいんですよ。この有名な方の字ですが力強いでしょう。自分らしくてなぜか人を引きつけるような、意気込みが感じられます。上手に描くことはたいへんですが、気持ちを込めて描けるんではないですか?上手く描こうという気持ちを捨ててください。同じピーマンを描いても見方も感じ方も違うんです。素直 素朴 厚化粧はしなくていいんです。ながく描いていると、いつか自分の形ができてくるんですよ。文化祭等に展示するとなるとつい格好を気にしてしまいますが、一生懸命に描いたのは心に残ります。自分を磨き向上させていけばいいだけなんですよ。
さあー
準備が整いました
顔彩 硯 墨 水入れ 葉書そしてモデルが揃えば準備オーケーです。この空間、こじんまりしたスペースで描くことができるのが好きなんやわ。何人かの方が小声でふともらしていた。教室で描いた絵手紙は明日はポストへ。きっともうすぐ届く頃と楽しみにしている方がいるのですね。
どうしても
描けない線があるんです・・・
カチッカチッ・・時を刻む時計の音だけが聞こえる教室。今日のテーマは”透明の物を描く”です。どのように表現したらいいだろうか?思いめぐらし心を落ち着かせゆっくりゆっくりと硯に墨をする。先ずは筆運びの練習です。横の線 縦の線 太い線 細い線・・ある時は力強くまた柔らかく、休めたり早めたりグッと強く止めたり…。くーるくーるくるくるくる、半紙の上で踊っている。まるで筆が自由に楽しく遊んでいる。
「今日は、すごい緊張したわ」前納先生の言葉で皆さん大笑い。
「まず最初に必ずする練習やけど、18年間していてもどうしても描けない線があるんやわ」
ある方がポツリと漏らした言葉が心の中に残っている。
絵手紙の魅力や楽しみを、みなさんにお聞きしたいのですが・・・
仲間が増えてすごく楽しいんやわ。物を見る時細かく観察できるようになり、また描くことによって相手の方との交流ができ嬉しいです。旅行に言った時に画材を見つけようと、何かにつけて絵手紙と結びつけてしまうんやわ。毎週木曜日には実家で一人暮らしの母と食事をしています。母もそれを楽しみにしてくれていて、教室で描いた絵手紙は次の日に出します。いつも待ってくれているんです。
子供達の成長に合わせて川俣から市内へ引っ越ししましたが、一人で暮らしている母が心配で毎週火曜日は、実家に帰って泊まっていきます。絵手紙教室に合わせて曜日を変えました。川俣で長年住んでいて今はケアハウスにいるおばさんが、私の絵手紙をすごく気に入ってくれて必ず返事もくれるんですよ。
山登りが大好きで大阪から田舎暮らしを憧れて来ました。高見山 三峰山 高鉢山…。最初は山登りに満喫していましたが体調を崩してしまったんです。筆を持つことでリハビリになると思いこの教室に入って3年になりますね。
私はおじさんおばさんに絵手紙を出しています。子どもの頃過ごした田舎の思い出が蘇り、宝物が増えたと喜んでくれています。メール、ラインで済ませることが多いですが、相手の喜びがこちらに伝わってきて、それが嬉しいですね。子供達にも時々出すんですよ。
都会から引っ越しして20年以上になります。子育てが一段落したので…。習い始めて3年位になります。画材を探すことで季節を身近に感じます。皆さんとは近所に住んでいてもなかなか普段会えませんが、こうして教室でみんなと一緒に描けるのが楽しみですね。
部員の方がお店に来られて「是非とも絵手紙教室に入って」と言われて1年になります。まだ筆の使い方が思うようにいきませんが、毎月の先生の描くテーマがあり楽しみやわ。これから少しづつ皆さんとの交流の場を広げていきたいですね。
皆さんポジティブで心をワクワクさせてくれる。楽しさがはち切れそうなほど話してくれました。これからも皆さんずーっとずーっと描き続けてくださいね。
僕は必ず一日一枚はかきますね。
どうしてもいつか描きたい絵手紙があるんです。
月に40~50枚は描きます。必ず絵手紙を頂いたら返事を出します。”一処不住”この言葉が好きなんです。絵手紙は生涯学習やと思っています。輝きながら年をとりたいんです。20年以上も描いているのにどうしても思うように表現できない、でもいつかはと…。それを目指しています。大阪教室に通い始めて暫くして”絵手紙で自分が得たもの”という作文が宿題に出されたんです。私はまあ平凡に書いたんですが、60代の女性がこう発表されていました。『私には継母がいた。嫌で嫌でしょうがなかった。心を閉ざしたまま年月が経ちました。今は高齢で施設にいます。その母に絵手紙を描こうと思い立ちました。でもポストに入れようか何度も何度も迷いました。ある時ふと思い切って投函しました。数日後、”ありがとう”と母から電話がありました。今までの心のわだかまりが、すーぅと消えていきました』 この時、私は思ったんです。このような絵手紙をいつか描きたいと。でもいまだに描けません。私の課題でもあるんです。
絵手紙は、郵便局に展示されています
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笑顔がステキ
絵手紙は、川俣郵便局待合室にいつも展示されています。「亡くなった母もサークルに入っていました。家でもよく描いていたし、今もいっぱい残してありますよ」窓口のカズヨちゃんが教えてくれました。また、毎月の配色サービスのお品書きにはサークルの人たちの絵が添えられています。配食サービスというのは、年間9回一人暮らしのお年寄りの方々に届けられる夕食のことです。「食事をしながらみなさんの絵手紙を拝見しているんですよ。壁に張ったりして楽しんでいます。その日が待ち遠しいんやわ」たくさんの方からうれしい声が届きます。
毎月第三火曜日に開発センターで頑張っています。興味のある方はいつでも参加してくださいね。
楽しいですよ。お待ちしています。